チョコレート*ラブ
「ほら、これ以上ペラペラ喋らないうちに昇降口に行くよ?じゃ、バイバイ」
女の子達の一人がそう言うと、周りの子達が昇降口へと向かって行った。
女の子達が見えなくなった頃に、藤田君が口を開いた。
「もしかして、駿が待ってるって……優子だったのかな」
………いや、違うよ!
違う違う。
菅原君は、私のことを……待っててくれてるんだよね?
「様子見に行こ~」
「え?」
「鈴ちゃんも見ない?」
やだ…盗み見なんて…。
それより、早く教室に戻らなきゃ。
教室に戻ったら、菅原君が待っててくれてるんだもん。