チョコレート*ラブ


「ほら、これ以上ペラペラ喋らないうちに昇降口に行くよ?じゃ、バイバイ」

女の子達の一人がそう言うと、周りの子達が昇降口へと向かって行った。

女の子達が見えなくなった頃に、藤田君が口を開いた。


「もしかして、駿が待ってるって……優子だったのかな」


………いや、違うよ!

違う違う。

菅原君は、私のことを……待っててくれてるんだよね?


「様子見に行こ~」

「え?」

「鈴ちゃんも見ない?」


やだ…盗み見なんて…。
それより、早く教室に戻らなきゃ。

教室に戻ったら、菅原君が待っててくれてるんだもん。




< 21 / 36 >

この作品をシェア

pagetop