everyday interesting ZERO
?「そのくらいにしといてやって下さいよ
【大佐】」

サジが声のする方を見ると
煙草をくわえた背の高い男性がいた

サジ「……今度は誰?」

ナベさん「俺の事は【ナベさん】と
でも言ってくれ」

ナベさんは扉に寄っ掛かりながら言った

サジ「はぁ………ナベさん………」

ナベさん「さっそくだが
ここにサインを」


ナベさんはサジに一枚の紙を渡す

サジ「なんですかコレ……【WEB契約書】?
ナベさんは詐欺師なんですか?」

ナベさん「いや………違うが………よくストレートに言えるな
つか早く書け
はい、ペン」

とサジにボールペンを渡す
サジは無言で受け取り
紙にサインし始めた

サジ「……あの……ナベさん」

ナベさん「どうした?」

サジ「これ………赤ペンです」

ナベさん「気にするな
赤で自分の名前は書いても何も起こらん」

サジはまた無言でサインし始めた

サジ「終わりました」

紙をナベさんに差し出す
ナベさんはそれを受け取り適当にポケットに入れると語り始めた

ナベさん「さっそく
君には【トラスト】について理解してもらう」

サジ「トラスト?」

ナベさん「トラストとはある条件の下にランダムで身につく能力だ

その能力は一般人に危害が加わることはないが、その代わりにその所有者をねらってくる者・・・
[ウォルス]が危害を加える

それを排除するそれが俺ら【WEB】の役目 
だから勝手ながら君を保護する」


サジ「保護って………」

サジは驚きを隠せなかった
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