everyday interesting ZERO

部屋を出る

白い廊下が永遠に続くように長い

クロ「こっちだ」

クロは右に歩きだした

しばらく歩く

道が十字に別れている

クロはしばらく考えると
左に歩きだす

また
道が十字に別れている

クロ「ウム………」

と
クロは何処からともなく
小さな木の棒を取りだし
垂直に立て……倒す
棒は右に倒れる

クロ「こっちだ」

サジは立ち尽くす

サジ「クロ！」

クロ「？、何かね」

サジ「迷って……ないよね？」

クロ「……迷った」

サジ「…………………………………案外ストレートに言うね」

クロ「……嘘をついてもどうにもならんしな」

サジとクロはうつ向く