everyday interesting ZERO
数学の授業中


サジは机に肘を付きつまらなそうに外を眺めていた


教師はそれに気付いた

教師「じゃあこの問題を……樋野やってみろ」

サジは肘を付いたまま前を見た

サジ「問題聞いてませんでした」

教師「聞いてませんでしたは理由にはならないぞ」

サジは少しムッとした顔で立ち上がり黒板に向かい
書き出した

教師「………」

サジ「終わりました」

教師「適当に書いたんじゃないのか?」

サジ「いいえ、今解きました
あってます………よね?」
教師はサジの書いた式を見た
その顔は動揺していた

サジ「あってますよね?」
教師「………あっている」
サジはそれを聞くと自分の席に戻った


サジ(また………同じような日々が続くのか………)
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