やっぱり好き。

「おい・・・。マジかよ・・。入学式始まってるよ」

は?今なんて言った?

何が始まってるって?

入学式が?あの!入学式!?

「おい。何やってんだよ。早く行くぞ。教室も行ってねぇよ(笑)」

あ。てかあたしたち

正門の前で話してたんだ。

忘れてた・・・。


そして私たちは

体育館のドアを

恐る恐る開けて

壇上に上がった先生方に叱られながら席に着いた。

席はバラバラに座れということなので

適当に並べてあったパイプ椅子に座った。

するとなぜか、友翔がとなりによってくる。

「なぁ。お前何組?」

あれ?何組だっけ?

あ。そういえばクラス表見てなかった・・・・。

「クラス表見るの忘れてた・・・・。」

「だろうな。そんなことだろうと思った。俺知ってるよ」

えっ!

「どこ!?!?!?!?」

「俺と一緒♥」

はん!?一緒!?何その語尾に♥がつきそうな言い方は!!

「じゃあ友翔何組?」

「数字じゃないよ(笑)」

は?意味不明っすわ(笑)

「はい??」

「だから!数字じゃないの!」

だ!か!ら!わからないってば!

眉間にしわを寄せて首をかしげると

「だぁーっもう!だから!スペシャルクラスだっつってんの!」

は????


なにいいいいいいいい!?

あの、イケてるか成績優秀じゃないとは入れないあの!?

私は驚きすぎて

固まってしまった。

「うっそだぁ!私に限ってそんなはずない!」

「冗談じゃねぇって(笑)」

まじかぁ・・・・。

まだ信じられないなぁ・・・・・。

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