ノックを聞いたらそこには事件と恋のドラマがあった

「なるほど…。

相変わらず、2人の推理は的を得ているね」

「推理はどうなるかわからない過程の段階だから面白いんだよ」


澪の関心するような言葉に、美月姫は嬉々として答えた。


「この依頼は期待出来そうだから、直接届けに行こうかな」


基本的にドールは、宅配で届けられるのだが、場合によって事件の匂いがするものについては直接届けに行くことがある。

主にただのオーナーの趣味で…。

月蝶☪ではオーナーの言うことは絶対である。

もう、この話は美月姫の中では終わったのであろう。

パソコンを閉じて、某有名推理小説家の新刊を読み始めている。


「また、荷物持ちかな…」


静寂が訪れた室内に澪の憂いげな呟きが奏でられた……
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