生存者の運命
俺の提案を聞いた悠太は
迷っているようだった。
そりゃあ会って間もない奴から
こんな提案されても困るよな……
"やっぱ、何でもねぇ。忘れてくれ。"
そう言おうと口を開いた瞬間、
「…じゃあ、カズの代わりになってください。」
えっ、と悠太の顔を見ると
真っ直ぐに力強く
俺の事を見る悠太がいた。
「えっと、じゃあ、まぁ、よろしく。」
歯切れが悪いながらも
手を差し出しながら言うと、
「よろしくお願いします。」
と悠太は俺の手を笑顔で握ってくれた。