君が好き
2.再開のとき
「おい!おい!
ゆーいち!聞いてんのか、おい!」
「……うるさ…。」
耳元で叫ばれて、嫌悪という意味で顔をしかめて見せた。
「お!やっと反応した!
なぁ!どうする!見に行く!?」
「…行かねぇよ。」
「なんでだよー!
行こうぜ!なぁ、行こうぜ!」
マモルはどうしてこんなに元気なんだろう。
いや、言葉を間違えた。
どうしてこんなに馬鹿なんだろう。
ことの発端は今朝。
菊池の話。