君が好き



なんて良いやつなんだろう…。

感動と尊敬の混ざった熱いまなざしを向けていれば
菊池は苦笑いしながらため息をついた。


「はぁん。
俺のゆーいちに告ったのは菊池なんだなぁ」

っえ!?

ギョッとして振り返れば
菊池の肩に手を置くマモルの姿。

な、なんだよ、俺のゆーいちって、
お前のものになった覚えねぇよ

しかも!
なんで気づいてんだよ!

なんだよ、エスパーかよ


「は!ま、まさっか!
え、そんなことあれだろ…な、なぁ?」


「…わかりやすすぎ。」

「ドンマイ、菊池。」

「うるさい、村田。
そして肩に手を置くな。」


本当に、俺はそんなにわかりやすいんだろうか。
本気で演技スクールを検討したほうが…


「あ、そういえばさ。」





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