君が好き





…こういうことなのかもしれない。


加藤には彼氏がいるわけで。
他の男とホイホイ遊んだり出来ないよな。


しかも、俺は明らかに加藤に好意を持ってるんだから。




「じゃあ、な。」

「はい…」


反対方向のホームに降りる。




次に会えるのは、いつだろう。




…なぁ、加藤。



少しだけ、
わがままを言ってもいいだろうか。





――――間もなく


    一番ホームに―――――
 






降りてきた階段を駆け上がる。
向かうは反対側のホーム。




卒業式までは片思いしようと決めた。

だから。




あがいてみても、
いいだろうか





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