君が好き
「そっか」
ポツリ、言葉を落として黙り込んだ。
どうしよう、この沈黙。
もう、いいよ、無理しなくて。
言ってしまおうかと思ったところでまた加藤が口を開く。
「あの、見たなら、多分わかると思うんですけど、」
ラブラブなんです、
なんて言われたらどうしよう。
俺、いよいよ泣いちゃうかもしれない。
「かっこいいんです」
うおっ、こ、これは。
ラブラブなんです、より辛いかもしれない。
「すごく、引っ張ってくれるし、決断力もあって、男らしい、というか…」
「あ、うん、なるほど」
誰か助けてくれ、めっちゃ惚気られてる。
今、俺、好きな人に、めっちゃ、惚気られてる。
「だから、あんな感じですごく支えられてて。」