君が好き




彼を見た第一印象は、それだった。


柔らかい、暖かい雰囲気を身にまとった彼の頭に乗った桜の花びら。

優しそうに笑うその人は
名乗ることも、名前を聞くこともなく
ただ、横にいてくれた。





彼の笑顔があまりにも暖かくって、
彼のそばは居心地がよくって、
だから私は、ほんの少し休むつもりだったんだ。





本当に、ほんの少しだけ…















亜紀からみた世界








< 197 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop