君が好き
もしも、だけどさ
「秋と冬、どうしようかなってさ。
なんか、ハードル上がるよ」
「‥期待してますね」
その笑顔が、まだ誰のものでもないなら。
独占してしまいたい、なんてガラにもないことを本気で思うんだ。
「夏の味だぁー!
あ、開けてあげますよ」
「え?ありがと、っておい!振るな!」
まるでそれは自分の気持ちのように溢れ出し、
「あー、おもしろい!びっしょびしょ!
はは!会長やばいですよ!」
「誰のせいだよ!あぁ、もう‥、」
笑い転げる君の横、
冷たいけど、暑くて、
ただただ楽しくって
君が好きだ、と。
確かに、そう感じていた。