君が好き




あれ。
これってもしかして若干気持ちの悪い好意だったりしないか…。


大丈夫か、俺。
変態みたくなってるだろ完全に。


「先輩凄いですね
いつもなんですって?聞きましたよ」


にっこりと綺麗に笑う彼女にまた胸は高鳴る。


「加藤は?どうだった?」

私は…
なんて首を振る彼女に笑顔を返すと同時にチャイムが鳴った。


でも、いい。
今日から生徒会の活動が再開される。


午後もまた会える。



「じゃ、放課後」

「はい」


誰かの後姿を見ているだけで
ただそれだけで切なくなったり
笑顔を見るだけでうれしかったり。


これから先のことなんかは分かんない、わかんないよ、けど。




今、強く思う。





彼女が好きで、他の何よりも大切だと。







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