君が好き
「どうしたんですか?突然…」
息も切れ切れ。
相当焦った様子だったんだろう。
こちらを見て、
驚いたように目を開く加藤。
そんな表情にも、ふと思う。
あぁ、好きだって。
「あの、さ…」
言ってしまおう
千田にもマモルにも応援してもらってるんだから。
そう、思ったとき
目に入ったのは
加藤の手に握られている手紙。
…嫌な予感しかしない。
「はい?」
「…いや、あの……」
手紙って
あれじゃないか?
もしかして、手紙って…
「それって、さ…」
震える指でそれをさせば
加藤は驚いたような顔をした後に小悪魔みたいに笑ってみせる。
「いいでしょ?
ラブレター」