君が好き
…ラブ、レター?
「スゴイですよねぇ
本当にこういうのってあるんだなぁ」
…笑ってる、加藤、笑ってる……。
どうしよう、
俺って加藤にとってなんだ?
あ、別にただの先輩?
ただのストーカー?
いや、ストーカーにただの、とかないか。
つか、加藤にとって全く何の地位もないのかも。
じゃあ、このラブレターの渡し主は
加藤にとってなんだ?
付き合うのか?
いや、もう答えたのかも。
なんて?なんて答えたんだよ
考えさせてくださいとか。
いーよ、とか言ってねぇよな?
あ、でも、彼氏…
いないんだっけ…?
「千田ちゃん、どこに居ますかね」
「…へ?」
「…え?」
裏返った声にポカンとした顔をした俺。
加藤もそれに驚いたような目をする。
「あの、これ、
千田ちゃんにって…言われて…」
「…え?あ、、千田ちゃん…に?」
加藤宛てじゃ、ない…?