君が好き
「…そんなこと、ないですよ」
「…うん、知ってる」
二人で向かい合ってしゃがんで。
中庭。
校舎のど真ん中。
だけど、
大きな木があって。
みんなからは死角。
それに放課後になって、
あたりは少し騒がしくって。
『がんばれ、先輩』
いろんなことが背中を押した。
「加藤、俺さ…「会長!あれ!あれ!」
「え?え!?」
意を決した俺の後ろ、約30mぐらい?
屋上にも1人、意を決した人がいた。
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