恋する背中
偶然の再会
今日は高校時代の友人と、半年に一回の飲み会パーティー。

前回の飲み会の時に告白され付き合うことになった、田島くんと一緒に参加している。
田島くんは優しい。私のことだけを考え想っていてくれる。

なのに私はと言うと……

もう会うこともない“彼”のことばかり考えていた。

「なぁ、買い出し班、まだ帰ってこないのかぁー?」

「ちょっと遅いよね」

なんて噂をしていると、玄関がガシャンっと音を立てた。

「あっ帰って来たね。私、見てくる」

サッと立ち上がり、小走りに玄関に向かう。

「田島くん、遅いよぉ~」

「ごめん。途中で意外な奴に会っちゃってさ。ほらっ、入れよ」

「こんばんは」

えっ?
とうして“彼”がここに……




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