恋する背中
「うわぁ、八雲くんじゃないっ!!」
「久しぶり」
皆は楽しそうに会話をしているけど、私はドキドキが止まらない。
「俺、邪魔じゃない?」
「いいよいいよ~。ねぇ砂月」
「……う、うん」
何で、私に振るのよっ!
顔を赤くして俯いていると、八雲くんが隣に座る。
「砂月、久しぶり。元気だった?」
「うん。八雲くんも……元気みたいだね」
彼が私の、忘れられない人__
ちょっと大人っぽくなってるけど、大好きな声や笑顔は変わらない。
またこうして話すことができるなんて……
嬉しい__