瑠哀 ~フランスにて~
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「ねえ、なんなの?」
瑠哀はピエールに目隠しされて部屋に入って行った。
耳元でピエールが、真っ直ぐ、と囁いた。
足元が不安定な感じで、仕方なく瑠哀は一歩前に進んで行く。
「そこでいいよ、ルイ」
パッと、ピエールの手が離され、一瞬、明るくなった視界に瑠哀は軽く瞬きをする。
鮮やかな真紅の色が目に飛び込んできた。
さっと見た目にもはっきりと分かるほどたくさんのバラの花が、花束になって目の前のテーブルに置かれていた。
両手でも抱え切れないほどのたくさんのバラの花束である。
そして、その横にはケーキがあって、これはなんだろう、とポカンとして見やった。
その隣でピエールが瑠哀の頬にキスをしてきた。
「誕生日おめでとう、ルイ」
瑠哀はピエールを振り返った。
朔也が微笑みながら、横から瑠哀のその肩を抱いて頬に優しくキスをする。
「遅くなったけど、誕生日おめでとう」
「うそ………!」
瑠哀は予期してない二人の優しさに驚いた。
瑠哀はピエールに目隠しされて部屋に入って行った。
耳元でピエールが、真っ直ぐ、と囁いた。
足元が不安定な感じで、仕方なく瑠哀は一歩前に進んで行く。
「そこでいいよ、ルイ」
パッと、ピエールの手が離され、一瞬、明るくなった視界に瑠哀は軽く瞬きをする。
鮮やかな真紅の色が目に飛び込んできた。
さっと見た目にもはっきりと分かるほどたくさんのバラの花が、花束になって目の前のテーブルに置かれていた。
両手でも抱え切れないほどのたくさんのバラの花束である。
そして、その横にはケーキがあって、これはなんだろう、とポカンとして見やった。
その隣でピエールが瑠哀の頬にキスをしてきた。
「誕生日おめでとう、ルイ」
瑠哀はピエールを振り返った。
朔也が微笑みながら、横から瑠哀のその肩を抱いて頬に優しくキスをする。
「遅くなったけど、誕生日おめでとう」
「うそ………!」
瑠哀は予期してない二人の優しさに驚いた。