瑠哀 ~フランスにて~
きらきらと眩しく、心のままにとても素直な微笑みがあまりに綺麗で、
自然、その笑顔を自分のものに――と腕を伸ばしかけて、
それが、そこにはいない記憶の残像であることに気付く。
こんなにも、今でもはっきりと自分の耳に残っているのに。
目をつぶれば、あの姿がくっきりと浮かび上がるのに。
『―――ごめんなさい、サクヤ……。ごめん、なさい…――』
そんな風に、泣かないで欲しい。
そんな風に、俺に謝らないで欲しい。
君は何も悪くないのだから。
『―――…ごめん、なさい…、サクヤ―――』
君は何も悪くないんだ。
だから、そんな風に、泣かないで欲しい。
俺に謝って、そんな風に、泣かないでくれ、ルイ…―――
自然、その笑顔を自分のものに――と腕を伸ばしかけて、
それが、そこにはいない記憶の残像であることに気付く。
こんなにも、今でもはっきりと自分の耳に残っているのに。
目をつぶれば、あの姿がくっきりと浮かび上がるのに。
『―――ごめんなさい、サクヤ……。ごめん、なさい…――』
そんな風に、泣かないで欲しい。
そんな風に、俺に謝らないで欲しい。
君は何も悪くないのだから。
『―――…ごめん、なさい…、サクヤ―――』
君は何も悪くないんだ。
だから、そんな風に、泣かないで欲しい。
俺に謝って、そんな風に、泣かないでくれ、ルイ…―――