この空のしたで


付き合いはじめて、3ヶ月がたったころ。朝、一人で登校中の私に、こんな言葉が聞こえてきた。


『ねぇ、聞いた⁉さっきそこで事故があったって!』


もう7月で、みんなが暑い暑いと言いながら登校する中、私はただ一人立ち止まっていた。


その日藤也は、いつもいる時間帯に、私の家の前にいなかった。

何かあったのかな?

そう思いながらも、先に行くね、とメールをして、学校へ向かった。





まさか…ね。

そんなわけないと思いながらも、どうしようもない不安にかられた私は、事故があったという場所に向かった。


人だかりができている中、私は玲の姿を見つけた。

玲は呆然と、人だかりの中心を見ていた。
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