年下男子にご注意を。

それを話し終えた時、香織は、それはそれは花が咲いたような笑顔を見せた…



「そっかー、とうとう告白したんだあのふたり!…見ててすっごいじれったかったんだよねー」



ん?とうとうだと…?



「香織、まさか知ってたの?」



「そりゃあね、あんだけ分かりやすいからクラスのほとんど気づいてたよ?」




……訂正します。


わたしはドのつく鈍感です。はい。



「そっか…だから、あんなに仲良く三人で登校してきたんだねー」



「まぁ、偶然会って一緒に登校しただけだけど」



……多分。




「でもまぁ、あたしは応援するよ。あのふたりならどっちも外れなしだしねっ」



「外れって、そんなのないでしょ?」




その前に、あのふたりのどちらかを好きになるって、決まったわけじゃないんだから…





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