年下男子にご注意を。
「起立、礼!」
…今日の授業が終わり、わたしはいつものように図書室に向かおうとしていた。
「真夕!」
「え…何?」
いきなり香織に呼び止められ進む足を止めた。
「今日はありがとう…ね!」
そしてにこっと、顔を真っ赤にしてわたしに微笑んだ。
香織、そんな風に笑えるんだから、わたし的には男の子は放っておかないと思うんだけどな。
なんだかんだで、香織はいい子だし優しいしさ。
「うん…また明日ね」
「うん!バイバーイ」
香織に手をふって、わたしは図書室に向かった。
よかった…
香織、元気になって。