年下男子にご注意を。
「僕は…僕はどうですか?」
「どうって言われても……」
何についてのどうですかなんだ。
「か、かっこいいって…思いますか?」
「え…?」
上城くん……
そんな好きな人に告白した少女のような顔で言われても、可愛いとしかいいようがないよ。
「上城くんは別にかっこよくなくてもいいと思うよ?」
「え…」
「そのままでも、上城くんは素敵な男の子なんだから」
そう言って頭を撫でてあげると、上城くんの顔が更に赤くなったのは気のせいかな?
そんな様子を、一之瀬くんはうらめしそうにじーっと見ていて、
香織はというと、誰かに「おーい」と言って手をふっている。
誰だろう?
もしかして、香織の彼氏さん…?