年下男子にご注意を。
屋上と動悸
「あ、ここなんだよっ!雄馬のプレゼント買ったの」
「じ、じゃあ…今度は僕がここで香織のプレゼント買うよ」
「え、う……嬉しい…」
なーんて、目の前のこのゲロ甘な光景に、わたしは少し…いや、かなり引いていた。
こういうのをバカップルて言うんだっけ?
あれからわたしたちは、特に行くとこも決めてなかったので、とりあえずブラブラ歩いてるんだけど…
「あのー…」
「「何(ですか)」」
両隣にいるふたりは、わたしの方を見ずに無表情でそう答えた。
「う、ううん…なんでもない」
何なんですかこの温度差。
前のふたりはすんごいゲロ甘な雰囲気なのに、こっちのおふたりはさっきから超不機嫌なんですけど…