年下男子にご注意を。
それから、わたしたちは屋上でのんびりと話しながら過ごしていた。
ていうか、これがデートなのか?
ただ普通に遊んでるみたいな感覚なんだけど…
「あの…真夕先輩。僕、ちょっとトイレに行ってきますね」
「あ、うん。いってらっしゃい」
軽くぺこっと頭を下げると、そのまま、上城くんは屋上から出て行った。
そして、当然上城くんがいなくなったから、一之瀬くんとふたりきりなわけで…
ちょっとだけ気まずい。
少し前のわたしだったらふたりきりのこんな状況でも、普通に話せたかもしれない。
だけど、今は…
一之瀬くんがわたしを好きで…
何かこう…お互いにいろいろ意識してしまうわけで、
一之瀬くんも、うっすらと頬を赤く染めて気まずそうに俯いている。