年下男子にご注意を。
嫉妬 【side上城】
「あの…真夕先輩。僕、ちょっとトイレに行ってきますね」
「あ、うん。いってらっしゃい」
そう言う真夕先輩にぺこっと頭を下げて、俺は屋上を後にした。
正直、一之瀬先輩とふたりきりにするのは心配だけど…
今は、こっちのが問題だよな…
さっきまできっていた携帯をポケットから取り出し電源を入れて画面を見てみる。
すると、着信43件、新着メール51件と表示されていた。
いつもながら、気持ち悪い件数…
俺は、まぁ見ての通り美形の部類に入ってるから、周りの女どもがほっとかないわけで…
頻繁にしつこい誘いのメールや着信やらがきてほんと迷惑。
それに、俺のアドレスや番号は女に教えた覚えなんてないんだけど?
…真夕先輩以外には。