年下男子にご注意を。

えーと…これはあ行だから…






一番上の棚か…



わたしの身長でギリギリ届くかな?



そう思い脚立を使わずに精一杯背伸びをしたけど、あとちょっとというところで手が届かない。




こういうのってほんとイライラする…



「あと…少しなのにっ」




トン…



入った!

って、え…?



グラッ…





本が入ったと同時に、体制を崩して後ろの本棚の角にぶつかりそうになる。



わたしは覚悟してぎゅっと目を瞑ったけど…



痛みはなく、代わりに力強い腕に支えられていた。




ゆっくりと目を開いてみれば、目の前には息を切らした上城くんの顔。





「か…上城く…」


「んの、馬鹿!!」





ビクッ




か、上城くん…怒ってる?





< 17 / 235 >

この作品をシェア

pagetop