年下男子にご注意を。
「あら、あなた急に起きちゃダメよ。まだ横になっていなさい」
「あ、はい…」
どうやら、さっきの話し声はこの学校の保健医…
と、上城くんみたいだ。
「先輩!!」
「っわ!か、上城くん…?」
いきなり泣きそうな顔をしてわたしに勢いよく抱きついてきた上城くん。
ちょっ…
抱きつくにしても場所を考えろ!
先生が真顔でガン見してるって!!
「……よかった」
「…え」
「先輩がいなくなったら、俺……」
上城くん…?
いつもより弱々しいその声を聞いて、抱きしめている上城くんの腕が小刻みに震えているのが分かった。