年下男子にご注意を。
「ふぅ…その子があなたをここに運んできたのよ」
「え、上城くんがですか?」
保健医の先生が一息ついてタバコを取り出しながらわたしに話しかけてきた。
やっぱり上城くんだったんだ…
なんだかんだで、ピンチの時はいつも助けてくれるよね。
「じゃ、もう放課後だしあたしは帰るから。おふたりさん戸締りはよろしくねー」
「え…わっ!?」
と、保健室のカギをわたしに投げて先生が足早に出て行った。
先生、無責任すぎます………
チラッと下を向いてみれば、相変わらず上城くんはわたしを抱きしめたままで、離す気はないらしい。
「上城くん、心配してくれるのは嬉しいけど。もう大丈夫だから…」
「……」
…無視ですか。