年下男子にご注意を。
「…そんな見えすいた嘘で、出来ないくせに僕を欺こうとしないで」
怒りなのか悲しみなのか…
いろんな感情が入り混じった声で、わたしをまっすぐ見据えながらそう言った。
「……」
やっぱり。
分かってたんだ…
「何も言わないのは、図星だからですか?」
次々と、容赦なく問い続ける上城くん。
わたしはそんな中でずっと、何も言わないままでいた…
「…わたし、帰る…ね」
この状況に耐え切れなくなったわたしは、そう言ってこの場から早く逃げ出そうとした。
だけど、ベッドから降りようとした時。
上城くんが横からわたしを強引にベッドに押し戻して、わたしの顔すれすれにそれぞれ両手をついた。
まるで、逃がさないとでも言うように…