年下男子にご注意を。
「え、香織?…どうし」
「どうしてじゃない!!アンタ一体いままでどこでなにしてたのよ!?」
わたしの言葉を遮り、今まで聞いた事ないくらい大きな怒鳴り声が香織から降ってきた。
そんな彼女のあまりの違いぶりにわたしは怖いよりも、驚きを隠せない…
香織が今までこんなに怒ったことなんて無かったから。
え、でも待って…
香織がこんなに怒ってる理由が全然分からないんですけど……
「か、香織…?」
「もう何なのよ!真夕あれから教室戻って来ないし、先生に聞いたら早退したって言ってたけど
鞄も教室に置いたままだったから、なんかおかしいと思って家に来てみても誰もいないし!携帯にかけても留守電になるわで!
すごく心配になったからあんたが帰ってくるまでこの真夕の鞄とずっとここで待ってたんだよ!バカ!!」
そう言った後、香織はよほど興奮していたのかしばらく肩で息をしていた。