年下男子にご注意を。
「どこから話せばいいかわかんないけど…その、香織と別れたあとわたし階段から落ちちゃったんだよね」
あははっと明るく言ってみたけど、香織は相変わらず顔を背けたまま黙っている。
香織いつもと違いすぎる…
まぁ、わたしが悪いんだけど。
「…階段から、落ちたって?」
香織は視線をわたしに向けて、さっきまで赤ちゃんのように泣いていたとは思えない程黒い威圧感を纏いながら低い声をだす。
な、なんでそんな急に怒るんですか…
「あ、でも綺麗に落ちたから軽い打撲だけですんだし、全然大したことないよ?」
これ以上心配させちゃいけないと思ってそう付け足す。