年下男子にご注意を。


「真夕の好きな人…あの二人のどっちかなんでしょ?」



「へっ?!」




いきなりそんな事を言われたから、すっとんきょうな声が出てしまった。




ていうか…


香織さん鋭すぎる!




あの人に告白してから言おうと思ったのに……




そんなわたしを見て香織は面白がるように笑う。





「やっぱりねー、真夕ってば無自覚なんだもん。いつ気付くのかなーってずっと思ってたのだよ!」



「香織…」



「なんだか、寂しいなー…真夕はわたしだけの真夕じゃなくなるんだよね…」





それを無理に笑顔をつくりながら言う香織を、わたしはすぐに抱きしめた。







< 211 / 235 >

この作品をシェア

pagetop