年下男子にご注意を。
なんでもっと早く、素直になれなかったんだろう…
そんな後悔ばかりが次々と押し寄せてくる。
「っ…ごめん香織。さっきの完全に八つ当たりだ…」
そんな自分自身にイラつきギリッと歯を鳴らす。
それを香織は、ううんと首を横に振ってわたしの手をぎゅっと握った。
「あたしも大好きな人がいるから分かるよ。そんな気持ち…
付き合ってるのに何気ないことで、どうしようもない不安に襲われることあるから…」
「え…?」
「でも、あたしは信じてるから!彼のこと…
彼の気持ちを、彼の言ってくれた言葉を信じてるから…だからあたしは自信を持てるんだ」
信じる…?
上城くんの気持ち…
上城くんの言ってくれた言葉……
『真夕先輩が、好きなんです…どうしようもないくらい愛しくて堪らないんです!』
あの日、屋上でわたしにそう言ってくれた上城くんの気持ちと言葉を…信じる?