年下男子にご注意を。
ずるい奴【side一之瀬】
―――今日は、
昨日風邪をひいて、熱が下がったばかりの病み上がりの身体を無理やり起こし、学校に来た。
その理由はもちろん
愛しいただひとりの少女、日向に早く会いたいから。
そう…
一昨日のデートの時、多少強引にだが俺を名前で呼んでくれた…
あの時改めて日向を愛しいと感じて。
その細い体を抱きしめたい…
その大きな瞳で俺だけを見て…
白くてやわらかなその唇に……触れたい。
そんな欲求が俺の中で増していって、
あの日から
日向へのいろんな想いが抑えられなくなってきていた。