年下男子にご注意を。
「俺は、先輩のことどう想ってるとおもう?」
妖艶な笑みを浮かべながら、わたしを見下ろす”彼”は、わたしの知っている上城くんとは全く違っていた。
さっきから、上城くんの言いたいことが分からない…
なんで、そんな質問をしてくるのかも。
ただひとつわかるのは、今わたしの目の前にいる上城くんが、とても苦しそうな顔をしてるということ。
「か…上城く」
「先輩……
キス、していい?」
えっ…
なんて驚く暇もなく、どんどんわたしと上城くんの距離が縮まる。
わたしは、逃れようと必死に上城くんの胸板を押すが、そんな抵抗はむなしく、逆にわたしの両手をぞれぞれブランコの鎖と一緒に掴んだ。