年下男子にご注意を。
「…上城くん…」
こんな、上城くん知らない…
わたしの知ってる上城くんは、可愛くて、いつもふざけてて。
こんな…
ビクともしない体に、華奢なのにわたしの両手を離さない力強い腕。
そして、強気な顔…
こんなのまるで…
「先輩…俺は先輩の可愛い後輩じゃなければ、男の子でもない」
「あ…」
「危険な”男”なんだよ」
どんなに可愛くても、どんなに華奢でも…
わたしの力じゃ全くかなわない。
男の人なんだ…
しばらくして、上城くんが掴んでいたわたしの手を解放した。
「…すみませんでした。失礼なことして、でも、先輩はもう少し危機感を持った方がいいです」