年下男子にご注意を。
そして、気まずいまま、いつの間にか家の前についていた。
「上城くん、今日はいろいろありがとう…」
「いえ…」
そして、また長い沈黙が続いた。
「じゃあ、また明日」
わたしは、早くこの状況から抜けだしたくて、そそくさに家の中に入ろうとした。
すると…
パシッ
「待ってください」
上城くんがわたしの手を掴んだ。
驚いて、振り返ってみると、そこにはさっきとは違う、真剣な顔をした上城くんがいた。
その表情に一瞬ドキリとしてしまう。
「な、何?」
その言葉を言うのが精一杯…