年下男子にご注意を。
「先輩」
「何?」
「今日もとっても可愛いですね!」
あー…またはじまった。
上城くんは毎回会うたび、女の子が喜びそうな言葉をわたしに言ってくる。
可愛いなんて、上城くんに言われたら嫌みにしか聞こえないけどねー
「あー!その顔は何ですか!」
「えっ?」
「めっちゃ嫌そーな顔してましたよ」
…だって上城くんの言葉なんて軽いし、信じられないから。
ていうか、人の心の声よまないでよね。
「真夕先輩…僕のこと嫌いですか?」
と、またまたうるうるな目+上目遣いで言ってきた。
上城くん…
それ、わざとやってません?
「…好きではないけど、嫌いじゃないよ」
「それって、微妙ってことですか?」
「あ、わたし今日用事があるから帰るね」