年下男子にご注意を。
「意味が…分からない」
「分からなくてもいいんですよ。今は」
…え?
と、わたしがボーッとしてるうちに、上城くんは保健室の扉に向かって歩き出した。
……って、おい!
「ちょっと待って!わたしは…」
「先輩」
わたしの言葉を遮るように上城くんが口を開く。
「ひとつだけ言っておきます」
「な、何?」
そして…
「俺、可愛いだけの男じゃないんで。覚えておいてくださいね?」
まるで挑発しているような、そんな悪戯っぽい笑みをわたしに向け、保健室を出て行った。