年下男子にご注意を。
傷つけた…
わたししかいなくなった保健室に、さっきの出来事が嘘のように静寂が流れる。
そんな中で、わたしの頭の中はめちゃくちゃ混乱していた。
何で抱きしめてきたの?
一体、あのキスは何なの?
それより、上城くん…
あんなキャラだったっけ?
そういえば、自分のこと”俺”とか言ってたし…
まさか…!
「二重人格…?」
…考えれば考えるほど、上城くんがわからなくなっていく。
「はぁー…きっとからかわれたんだけなんだよね…」
うん、そうだ。
からかわれただけなんだよ!
そう自分に言い聞かせるように、心の中で何度も呟いた。