年下男子にご注意を。
「いちのせく…」
「悪い…余計なお節介だったな」
そして、わたしの方を一度も見ることもなく、一之瀬くんは保健室を出て行った。
………傷つけた?
一之瀬くんを、わたしが傷つけてしまったの?
”一之瀬くんには…関係ないよ”
関係ないなんて…
一之瀬くんはただ心配してくれただけなのに。
そんな、優しい人にわたし…
なんてひどいこと言ってしまったんだろう…
「謝らなくちゃ…」
そう思い、ベッドから降りて教室に向かおうとするけど…
急にいろんな事があって、頭が混乱していたわたしは、目眩がしてその場に崩れ落ちた。