年下男子にご注意を。
キーンコーン……
「香織…チャイム鳴ったよ?授業受けなくていいの?」
「いいの!…真夕が心配だから」
「…うん。ごめんね?ありがとう…」
「いいんだよ、友達なんだから」
優しく笑いかけてくれる香織を見て、少し落ち着いてきた。
だけど、一之瀬くんを傷つけてしまった胸の痛みは、消えてはくれない。
「それで、一体何があったの?」
「え…」
「何かあったから、そんな顔をしてるんでしょ?」
「…っ」
優しく話しかける香織に、思わず涙が出そうになる。