年下男子にご注意を。
寝不足のせいか…
わたしは、午後の授業が終わるまでぐっすりと眠っていた。
「…ゆ…起きて」
「ん…」
誰かの声で、わたしは目が覚める。
「おはよう!」
「香織…おはよ」
眠い目を擦りながら、ゆっくりと体をおこす。
「真夕、ずっと放課後までぐっすり寝てるんだもん。逆に心配だったよ?」
「ほんとに?わたし、そんなに寝てたんだ」
「でも顔色もよくなったことだし、早く帰ろう!」
「うん」
そして、香織と一緒に下校した。
確かに体はだいぶよくなったけど、やっぱり胸の痛みは消えない。
香織に相談して、明日、一之瀬くんに謝ることにした。