年下男子にご注意を。
そして、次の日の朝、学校に登校したら一之瀬くんはまだ来ていなかった。
そのことに、わたしはガクンと肩を落としながら、机に突っ伏した。
…もしかして、わたしのせい?
わたしがあんなひどいこと言ったから、もう嫌いになって顔も見たくないとか…
「はぁー…」
ダメだ…
どんどん悪い方に考えてしまう。
こんな暗いままじゃだめだと思ったわたしは、屋上で気分転換することにした。
屋上の扉を開けた瞬間、ふわっと心地よい風が頬をかすめる。
やっぱり屋上にきて正解だった…
そして、しばらく風にあたりながら目を瞑って、今だけは一之瀬くんの事を考えるのをやめた。