年下男子にご注意を。
「い、一之瀬くん?」
「言えるわけねぇだろ…お前のことが…なんて」
何かひとりで呟いてたけど、その声は小さくて全部は聞き取れなかった。
「なに?わたしがどうかしたの?」
一之瀬くんのシャツを掴んで、至近距離で問いかける。
すると、一之瀬くんはまた、みるみるうちに顔が赤くなって…
「何でもねーよ!つーか、早く教室に戻るぞ」
そっけなくそう言って、わたしが掴んでいたとこを、強引に振り払った。
「う…うん…」
やっぱり…
本当は、わたしのこと怒ってるのかな?