年下男子にご注意を。
階段を降りる途中、偶然にも今、一番会いたくない人と遭遇してしまった…
「上城くん…」
「あれー、真夕先輩じゃないですか!おはよーございます」
昨日の保健室での事もあり、警戒していたわたしは一之瀬くんの影にそっと隠れた。
「日向…?」
一之瀬くんは不思議に思いながらも、何かを察してくれたのか、上城くんを近づけさせないように、左手をわたしの前に出した。
その様子を見た上城くんは、少しだけ眉をピクリと動かせた。
「一之瀬先輩…僕、真夕先輩と話がしたいので。そこ、退いてもらえませんか?」
だけど、すぐにいつもの笑顔を見せて、一之瀬くんに話しかける。
「悪いな。今は俺が日向と話してるんだ、だからお前はさっさと戻れ」
一方、一之瀬くんは上城くんをキツく睨んで追い返そうとする。
……すいません。
巻き込んでしまって…