年下男子にご注意を。
「どうした?お前、具合でも悪い?」
「え、いや別に…」
急に、顔を赤くしたわたしに、一之瀬くんが心配そうに顔を覗き込んできた。
「病み上がりなんだから、あんまり無理はすんなよ?」
「うん、ありがとう…」
一之瀬くんの側にいると、なんだか落ち着く。
なんて言うんだろう?
こう…
お兄ちゃんができたみたいな感じ。
「一之瀬くん」
「何だ?」
「本当に、ありがとうね」
そして、わたしのその言葉と笑顔に、一之瀬くんもまた、少しだけ顔を赤らめた。