年下男子にご注意を。


「どうした?お前、具合でも悪い?」



「え、いや別に…」




急に、顔を赤くしたわたしに、一之瀬くんが心配そうに顔を覗き込んできた。






「病み上がりなんだから、あんまり無理はすんなよ?」



「うん、ありがとう…」




一之瀬くんの側にいると、なんだか落ち着く。




なんて言うんだろう?




こう…


お兄ちゃんができたみたいな感じ。






「一之瀬くん」



「何だ?」




「本当に、ありがとうね」





そして、わたしのその言葉と笑顔に、一之瀬くんもまた、少しだけ顔を赤らめた。





< 76 / 235 >

この作品をシェア

pagetop